君を好きなひと

「あ、室井さんを好きなひとがいる」
「は?」
「ひとーり、ふたーり、さんにん。俺含めると四人ですかね」
「…………」
「室井さーん。戻ってきてください。眉間やばいっすよ」
「……この部屋にはお前と俺しかいない」
「そんで今からあんなことやこんなことしようとしちゃってますよね」
「……なら、」
「そんなコワい顔しないでくださいよ。――聞いたことありません?ニキビの話」
「ニキビ?」
「室井さんのこと好きだからいっつもここにいるんですよ。……ところでストレス溜まってます?この前までなかったのになぁ。やっぱ新城さんとか新城さんのせいかな」
「君にはないな」
「一応ストレスはあるんですけどね。昔からできにくいんですよ」
「それはよかった」
「?何が?」
「お前のことを好きな人間が何人もいたら困る。そんなの俺だけで十分だからな」
「……」
「どうした」
「べっつに!室井さんって時々爆弾投げますよね」
「テロリストじゃないぞ俺は」
「……もういいです。俺も室井さんを俺だけのものにしたいし。ストレス解消しましょ?」
「青島、先に言っておくが」
「まだ何かあるんですか?」
「お前だけだ、俺は」
「は?え、いやあのちょ……どこ触って……っ」

暗転。



***
元ネタは友人の言葉。室井さんはめったにニキビはできなさそうだなあ。